中小企業診断士とは|経営コンサルタントの国家資格

中小企業診断士は経済産業大臣が認定する国家資格で、取得するとあらゆる業界で通用する経営の知識とコンサルティング能力を獲得することができ、キャリアアップを目指すビジネスパーソンにとって大変魅力的な資格の一つです。日本経済新聞の調査では、2016年の「取得したいビジネス関連資格」で1位を獲得しました。

しかし、国家資格ということもあり、比較的難易度が高く、取得には時間が掛かる傾向にあります。

この記事では、中小企業診断士の概要、難易度等を紹介していきます。

<後編>中小企業診断士の試験概要は↓

中小企業診断士とは?

中小企業診断士とは経営コンサルタントとしての唯一の国家資格です。

毎年約2万人が受験するこの資格は、取得すると経営に関する一通りの知識が身につくため、キャリアアップを目指すビジネスパーソンや男性に人気です。また、会社で中小企業診断士の資格取得が推奨されている場合もあり、30代〜50代の受験者が多い傾向にあります。

中小企業診断士の業務と役割については、一般社団法人中小企業診断協会のサイトで詳しく説明されています。

中小企業診断士は、企業の成長戦略策定やその実行のためのアドバイスが主な業務ですが、中小企業と行政・金融機関等を繋ぐパイプ役、また、専門的知識を活用しての中小企業施策の適切な活用支援等幅広い活動が求められています。

https://www.j-smeca.jp/contents/002_c_shindanshiseido/001_what_shindanshi.html

試験合格後3年以内に15日以上の実務補習か実務従事に従事することで、中小企業診断士として登録申請をすることができます。

経営の資格という面でMBAと似ていますが、中小企業診断士は学位の取得は必要ないため、働きながら資格取得を目指せます。MBAよりも費用を抑えて経営の専門知識を獲得できるのは、メリットですね。

また、中小企業診断士には受験資格はなく、年齢や学歴、実務経験等に関わらず、誰でも受験することができます。大学生が就職活動に向けて資格を取得することもあるそうです。

どんな仕事ができるの?

多くの方は元々働いている会社の中で、資格を生かした仕事をされています。経営に関する幅広い知識を持つ企業内コンサルタントとして、重宝されることが多いようです。

また、会社の業務とは別に副業として経営コンサルタントとして活躍される方も。働き方改革で副業を普及させる動きもあり、今後は副業コンサルタントも増加していくかもしれません。とりあえず、クラウドワークス等のサイトでスキルだけを活かして、業務を請け負うことも可能です。

独立してコンサルティング業を営む方もいらっしゃいますが、中小企業診断士は弁護士や公認会計士等のように、法律や法令で定められた独占業務がないため、開業の道を選ぶのはまだまだ少数派のようです。

合格率・難易度

一般社団法人中小企業診断協会によると、令和元年度の1次試験の合格率は30.2%、2次試験の合格率は18.3%です。1次試験の合格率は年度によってやや変動していますが、2次試験の合格率は概ね20%前後です。また、2次試験合格者数を1次試験の受験者数で割った最終合格率は約4%となっており、国家資格の中では難易度は高めです。

気になる合格ラインは、試験科目のそれぞれ60%以上です。

中小企業診断士の1次試験には科目合格が採用されているため、3年以内に全科目を合格することができれば、2次試験に進むことができます。また、1次試験の合格有効期限は2年間あるので、2次試験に一度落ちてももう一度チャレンジすることができます。

ストレート合格にこだわらず、着実に科目合格を積み重ねていくことが資格取得への近道かもしれませんね。

取得しても実入りが少ないって本当?

中小企業診断士は医師免許等とは違って、5年ごとに研修や論文提出等による更新があり、何もしないと失効してしまいます。更新のための研修には時間やお金が掛かるため、資格を更新しない方も少なくありません。

取得までの勉強時間は平均1000時間ともいわれ、とても時間が掛かるのにも関わらず、いざ取得すると5年で失効してしまうのは何だか割りに合わないような気がしていまいますね。

とはいえ、中小企業診断士は経営コンサルタントとして唯一の国家資格です。国家資格の保有は顧客の信用に繋がり、円滑な仕事に大いに役立ちます。また、取得の過程で得た専門知識は今後のキャリアの中で必ず活きるはずです。

まとめ

中小企業診断士の専門知識は日々の業務に直結し、ビジネススキルの向上に大きく役立ちます。

取得は容易ではなく、勉強にはかなり時間を取られますが、経営コンサルタントに興味がある、スキルアップして周囲に差を付けたい、という方は一度検討してみてはいかがでしょうか?

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