電子会計実務検定とは|実務で使える簿記と会計ソフトの知識を!

インターネットやスマートフォンの普及等、社会のデジタル化が急速に進む現在、会計や経理、財務の仕事でもPCや会計ソフトを使用して業務を行うことが一般的となってきました。

こうした会計ソフトを扱う技能やネット社会に対応した会計知識を問う検定試験が、電子会計実務検定です。

この記事では、電子会計実務検定の概要取得方法等を紹介していきます。

会計・経理の資格である日商簿記検定の記事はこちらから!

電子会計実務検定とは?

電子会計実務検定とは、日商簿記で有名な日本商工会議所が実施する公的資格で、パソコンの会計ソフトを使いこなすスキルを問う検定試験です。

2005年に開始された比較的新しい検定試験で、知名度はあまり高くありません。しかし、公的資格のため信用度は高く、履歴書に記載できる会計の資格として一部に人気があります。

試験では、会計ソフトを扱う能力に加え、簿記の知識をもとに会計情報を分析・活用する力も求められるため、取得すると実践的な会計・経理の実務能力を証明することができます。

会計や経理の資格というと簿記が代表的ですが、こちらは簿記の知識に加え、ネット社会に対応した会計の知識実務を重視した試験内容が特徴的です。

また、試験は3つの級に分かれていて、各級のレベルについては公式サイトで説明されています。

1級は「電子会計情報を活用して経営に携わる者、経営の助言をする者」、2級は「企業や公益法人などの会計実務及び財務責任者」、3級は「企業の経理担当者、NPO、公益法人などで会計実務に携わる者、および一般社会人、学生・生徒」を対象としています。

https://www.kentei.ne.jp/accounting/accounting_qa

年齢、学歴等の受験資格はなく、誰でもどの級からでも受験できます

どんな場面で活用できるの?

電子会計システムを導入している企業なら、あらゆる業種で活躍できるため、かなり汎用性の高い資格と言えるでしょう。

具体的には、資格試験創設の目的である企業、特に中小企業の会計業務から、一般事務のキャリアアップ、市販の会計ソフトを利用した家計の記録等、ビジネスから日常生活まで幅広い場面で役立ちます。

また、企業に会計業務は不可欠なので、転職や就職を考えている方は取得しておくと採用に有利に働く可能性が高いです。会計の資格は簿記の方が広く一般に知られていますが、IT化が進む現在、デジタルの会計知識や実務能力を重視するこの資格は、今後さらに企業に重宝されていくと考えられます。

試験概要

試験は会計ソフトを使用して行います。試験施行対象の会計ソフトは弥生会計勘定奉行会計王PCA会計の4つです。

使用するソフトのバージョンは公式サイトに記載があるので、受験の前にチェックしましょう。

試験時間は級によって異なり、1級が90分、2級が60分、3級が40分です。

試験内容

1級電子会計情報の活用
会計ソフトの導入・運用
会計データの電子保存と公開
電子申告・納税システムの理解
企業会計以外の会計システムの理解
記述式中心
2級関連業務等からの業務データの活用
電子会計情報の活用
電子会計データの保管・管理
択一式・数値入力式
3級電子会計データの流れ
電子会計情報の活用
択一式・数値入力式

公式サイトにはサンプル問題が公開されているので、出題形式が気になる方はチェックしてみてもいいかもしれません。

日程・会場

3級と2級は、全国の商工会議所やパソコンスクールなどのネット試験会場で随時受験ができます

試験日が決まっていないと目標が立てにくい…という方は、日本商工会議所が毎月第3金曜日を統一試験日に設定しているので、この日を目標にしてもいいかもしれません。

1級の試験は例年、10月の第一日曜日と2月の第三日曜日の年2回実施されています。

どの級もネット試験会場での受験になるので、近くの試験会場を調べておきましょう。試験会場はこちらから検索できます!

また、試験会場によって使用できる会計ソフトが異なるので、事前に問い合わせて確認することをおすすめします。

申し込み方法・受験料

申し込みは各試験会場ごとに行います。受験予定の会場に直接問い合わせしましょう。

受験料は級によって異なります。

・1級 10,480円

・2級 7,330円

・3級 4,200円

合格率・難易度

電子会計実務検定の合格率は公表されていません。ネット上では、試験時間が短い3級より2級の方が受かりやすいという声もありましたが、正確な難易度は分かりません。

気になる合格ラインは、100点中70点以上とやや高めに設定されています。

学習方法は?

電子会計実務検定は会計ソフトの操作スキルだけでなく、どの級でも簿記の基礎知識が必須とされています。日商簿記2~3級レベルの知識がない方はまずは簿記の勉強から始めましょう。

また、他のIT系の資格と比較すると、対策講座を開講している通信講座やスクールが少なく、独学での取得が主流なようです。

独学の場合

会計ソフトごとに対応したテキストが市販されているため、このテキストを使用して勉強を進めることをおすすめします。

勘定奉行はこちらから!

弥生会計はこちらがおすすめ!

ちなみに、3級の公式ガイドブックは一部公式サイト上で公開されています。3級の取得を目指す方は、自分の勉強したい会計ソフトを選んでダウンロードしてみましょう。

資格の勉強に必須の過去問ですが、残念ながら過去問は公表されていないので、テキストの問題集かサイトで公開されている模擬問題で演習を積むのがおすすめです。

ともぽんず@毎日運動とリファしろさんは2級合格の喜びを綴っています。

Y19さんは3級(勘定奉行)に合格した後、3級(弥生会計)での受験や他のIT系の資格取得にも意欲的です。

通信教育・パソコンスクールの場合

そうはいっても自分だけだと自信がない…という方は、通信教育やパソコンスクールがおすすめです。弥生カレッジCMCソフトキャンパス等で講座が開講されています。

価格は講座によって異なるので、通学を検討する方は直接スクールに直接問い合わせてみましょう。

まとめ

電子会計実務検定は、会計ソフトの使用スキルを含むデジタルの会計知識に特化した会計の検定試験です。IT化が進む現代に即した資格で、信用度の高い公的資格の1つです。

知名度はまだあまり高くないようですが、会計ソフトを使いこなせる人材はどの企業でも重宝される傾向にあります。

転職・就職やスキルアップを考えている方は、取得を検討してみてはいかがでしょうか?